【オールA合格者が解説】キャリアコンサルタント口頭試問を完全攻略する3つのポイント

試験対策

「面接試験のロープレは練習できるけど、口頭試問ってどう対策すればいいんだろう…」

このようなお悩みをお持ちではありませんか?

私も国家資格キャリアコンサルタントの実技試験に臨む際、ロープレ以上に口頭試問に不安を抱えていました。

しかし、面接官が本当に知りたいことを理解し、正しい対策をした結果、実技試験でオールA評価を獲得することができました。

この記事では、合格者である私自身が実践した、口頭試問を完全攻略するための3つのポイントを、具体的な回答例を交えながら徹底解説します。

この記事を読めば
  • CC協議会とJCDAの出題パターンと面接官の意図が分かります。
  • 「面談の振り返り」を論理的に、かつ簡潔に答える方法が身につきます。
  • 試験本番で頭が真っ白になる不安を解消し、自信を持って臨めるようになります。

あなたの不安を自信に変えて合格への道を切り拓きましょう!


なぜ、口頭試問の対策が合否を左右するのか?

多くの受験者はロープレ練習に時間をかけますが、実は口頭試問こそが合否を大きく左右する重要なポイントです。

口頭試問の目的は、単に「面談の振り返り」をさせることではありません。

面接官はあなたの回答から、以下の2つの点を評価しています。

  1. 論理的思考力と自己客観視能力
    • 自分のロープレを客観的に分析し、課題を把握する力があるか。
    • その課題に対して、論理的な解決策を導き出せるか。
  2. キャリアコンサルタントとしての倫理観
    • 相談者に対する真摯な姿勢と、専門家としての倫理観を持っているか。
こう
こう

口頭試問はあなたの「頭の中」を面接官に伝えるための時間です。
ロープレでは見えないあなたの思考プロセスと、専門家としての資質が問われているのです。


口頭試問を完全攻略する3つのポイント

ポイント1:各協会の質問パターンと面接官の意図を理解する

口頭試問は、5分間で完結します。

一つの質問に対して1分以内を目安に、簡潔に回答することが重要です。

各協会で質問内容が異なるため、事前に傾向を把握しておきましょう。

CC協議会の主な質問パターンと回答のポイント

(1)今の面談で「できたこと」は何ですか。

  • 意図: あなたが自分の強みを自己認識できているか。
  • 回答例
    • 「今回の面談でできたことは、傾聴の姿勢を維持できたことです。特に相談者の『〇〇』という感情に焦点を当て、『〜なんですね』と応答することで、信頼関係の構築ができたと感じています。」
    • ポイント: 良かった点を結論から述べ、具体的な応答を例に挙げる。

(2)今の面談で「できなかったこと」は何ですか。

  • 意図: あなたが自分の課題を客観的に把握できているか。
  • 回答例
    • 相談者の主訴の深掘りが十分にできなかったと感じています。
      限られた時間の中で、背景にある『〇〇』という感情に焦点を当てるべきでした。」
    • ポイント: 課題点を結論から述べ、改善点まで具体的に伝える。

(3)このあと時間が続くとしたら、どのように面談を進めますか。

  • 意図: 面談の全体像を理解し、今後の支援計画を立てられているか。
  • 回答例
    • 「まずは相談者の『〇〇』という感情をさらに深掘りし、自己理解を促したいと考えています。その後、今後のキャリアプランを一緒に具体的に検討するプロセスに進めたいです。」
    • ポイント: 論理的な展開を簡潔に述べる。

JCDAの主な質問パターンと回答のポイント

(1)できたところ、できなかったことは何ですか?

  • 意図: 自己客観視能力と、今後の改善点を認識できているか。
  • 回答例
    • 「できた点は傾聴の姿勢です。相談者の言葉を丁寧に聞くことで、信頼関係が築けたと感じています。一方で、質問の意図が伝わりにくかった点が課題です。
      今後は、質問の言葉選びを工夫したいと思います。」
    • ポイント: 良かった点と課題点を明確に述べ、具体的な改善策まで提示する。

(2)クライエントの来談目的と主訴は何ですか?

  • 意図: 相談者の表面的な悩みと本質的な悩みを区別できているか。
  • 回答例
    • 「来談目的は『〇〇』でした。しかし、本日の面談を通して、本当の主訴は『〜という感情(悩み)』だと捉えました。」
    • ポイント: 来談目的と主訴を分けて答えることで、理解度の深さを示す。

(3)この先カウンセリングを続けるとしたら、どのように展開しますか?

  • 意図: 面談全体のプロセスを理解し、今後の支援計画を立てられているか。
  • 回答例
    • 「まずは相談者自身の自己理解をさらに深めるために、価値観の整理をサポートしたいと考えています。その後、具体的なキャリアプランの選択肢を一緒に探っていきたいです。」
    • ポイント: 論理的な展開を簡潔に述べる。

(4)この資格を取得できたら、どのように活かしますか?

  • 意図: 資格取得後のキャリアビジョンを明確に持っているか。
  • 回答例
    • 「私は〇〇の経験があるので、その強みを活かして〇〇分野のキャリア支援をしていきたいと考えています。」
    • ポイント: 自分の経験と結びつけて、具体的なビジョンを語る。

【その他の質問パターンと対策】

  • 「今CLはどんな気持ち(感情)だと思いますか?」
    • 意図: 相談者の感情を察する力を評価しています。
    • 回答例: 「〇〇だと感じています。面談の中で〇〇と話された時の表情からそう感じました。」
  • 「今後、CLをどうサポートしていきたいか?」
    • 意図: 支援者としての意欲と役割を評価しています。
    • 回答例: 「相談者の方が、ご自身の力で最善の選択ができるよう、伴走者としてサポートしていきたいです。」

ポイント2:口頭試問専用の「振り返りシート」を作成する

本番で頭が真っ白にならないためには、事前に「自分なりの型」を作っておくことが非常に有効です。

私自身、ロープレ後すぐに振り返りができるよう、以下のような「振り返りシート」を練習で活用していました。

【振り返りシートの項目例】

  1. 主訴・問題の把握
    • 相談者はどのような悩みを持っていましたか?
    • 相談者の本当の課題は何だと感じましたか?
  2. ロープレ全体の評価
    • 今回の面談で特に良かった点、上手くいった点は何ですか?
    • 逆に、課題と感じた点や改善すべき点は何ですか?
  3. 今後の支援
    • もし時間が続くなら、次は何をしたいですか?
    • 相談者に気づきを促すために、どのような支援を考えますか?

ポイント3:普段から「内省」を習慣づける

口頭試問は、単なる暗記で乗り切れるものではありません。

日頃から「なぜ、この質問をしたのか?」「なぜ、この応答になったのか?」と自分の行動を客観的に振り返る習慣をつけましょう。

  • 日常的な練習法
    • 練習ロープレを録音し、自分の発言を客観的に聞いてみる。
    • ロープレ仲間やメンターに、自分の課題について具体的にフィードバックをもらう。
こう
こう

口頭試問は、あなたのキャリアコンサルタントとしての「素の力」を試す場です。普段から自身のロープレを内省して言葉にすることで、本番でも自信を持って、説得力のある回答ができるようになります。


合格への最後のステップ:口頭試問は「感謝を伝える場」

口頭試問は、面接官に「合格」という印をもらうための最後のステップです。

質問に答えるだけでなく、「貴重なご意見ありがとうございます」「本日のフィードバックを今後に活かします」といった、感謝の気持ちと真摯な姿勢を伝えましょう。

この最後の数分間を大切にすることで、あなたの「キャリアコンサルタントとしての資質」を強く印象づけることができます。

あなたの合格を全力応援しております!!

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この記事を書いた人
こう / キャリアコンサルタント

フルタイムで働きながらキャリアコンサルタント試験をオールAで1発合格。
未経験から人材業界へキャリアチェンジし、キャリアコンサルタントの資格を活かして転職活動支援や新卒学生の就活支援を行なっています。
自分自身の実体験と転職支援の経験をもとに、キャリアコンサルタントの資格取得から人材支援の仕事に就くまで、実際の仕事の模様などを発信していきます!

1児の父。

【保有資格】
・国家資格キャリアコンサルタント
・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種
・その他保有資格:日商簿記検定2級

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